雨水を排水へと流してくれる雨樋。詰まると思わぬトラブルが起きてしまいます。日頃からのお手入れと、もしもの時の詰まりの直しかたをご紹介します。
詰まりの原因
- 落ち葉と腐葉土などのごみ 雨樋の不具合で一番多いのが、落ち葉や腐葉土などが原因で起こる詰まりです。風によって運ばれてきた落ち葉が雨樋の途中で蓄積したり、接続部のゴミ取りフィルターに溜まったりすることで詰まりの原因となります。また、溜まった落ち葉をそのままにしておくと、腐葉土となりガンコな詰まりの原因にもなるのです。特に腐葉土の状態になってしまうと、植物が生えてしまったり害虫の発生源となってしまったりする場合もあるので気をつけましょう。
- 傾斜の故障 雨樋を固定している金具が曲がったり負荷がかかることで、傾斜がおかしくなってしまい詰まりの原因となる場合もあります。傾斜がゆがんでしまうと水の流れが悪くなり、徐々に細かいゴミが蓄積されて結果的に詰まってしまうのです。
対処の仕方
- 水を勢い強く流す 雨樋が見える位置に合って近くに蛇口がある場合は、ホース使って勢いよく水を流してみましょう。軽度の詰まりであれば、水圧によって落ち葉や腐葉土などの蓄積されたゴミが一気に流れます。
- 雨どいをそうじする 勢いよく水を流しても流れない、または水を流せる位置にない場合は、詰まりの原因となっているものを直接取り除く必要があります。まず、雨樋の全体を見渡して落ち葉や腐葉土などのゴミが溜まっているところを特定。雨樋の途中で溜まっている場合は、ホウキやトングを使って取り除きましょう。特にゴミが溜まりやすいのは、接続部分のゴミ取りフィルターです。ここが詰まっているとすぐに水があふれ出してしまうので、念入りに掃除します。
- 専用の掃除道具を使用する 雨樋のパイプ内が詰まっている場合は、ホームセンターで売っているパイプ専用掃除器具を使ってみるのも手です。ブラシの付いたワイヤーのような道具を使用します。これは、他の詰まりにも対処できるので、一家に一台あると便利な道具。ワイヤーを雨樋のパイプに差し込んで詰まっているものを取り除きます。大きな詰まりが取れて水が流れるようになったら、キレイに掃除を行ないましょう。このとき、破損している部分がないかチェックしておくことも大切です。せっかく直しても壊れているところがあると、すぐに詰まってしまう可能性があります。
- どうしても詰まりが直らない場合は業者に依頼 自分でできる方法を試しても直らないという場合は、水道修理業者に依頼することをおすすめします。無理に直そうとして雨樋を壊してしまうと、多額の修理費がかかってしまう可能性も。また、雨樋の修理は高所での作業になります。安全対策を講じるのはもちろんですが、どれだけ気をつけていても事故は起きてしまうもの。ケガをしてしまってからでは遅いです。作業が難しいと感じたら、専門業者に修理を依頼しましょう。