水栓柱は柱に蛇口が取り付けられている水栓です。庭に設置されていることが多く立水栓とも言われています。
散水栓はフタ付きのボックス内に蛇口が取りけられた水栓です。地面にはめ込めこまれており、省スペースで設置することができます。
どちらも野外設置されている水栓のため、雨風に日光にさらされ劣化しやすくなっています。突然「水が出ない」・「水が止まらない」なんてトラブルが起こると困ります。
水栓柱・散水栓の水漏れ
水栓柱・散水栓のよくあるトラブルの中で、気づきづらいトラブルの1つが水漏れです。
天候の影響も受けやすいことから屋内に比べて劣化も著しく、外に設置されていることから水漏れが発生しても気づきづらいです。
【水漏れの主な原因】
・ナットや接続部の緩み
・シールテープの劣化や不良
シールテープは、水栓柱の柱と蛇口本体の隙間に巻いてある漏水を防ぐテープです。
設置面のテープに不具合があると水漏れにつながります。
・部品の劣化・破損
水が漏れている箇所から、劣化しているパッキンが何かわかります。
1, ハンドル付近からの水漏れ → 三角パッキン
2, スパウト(水が出るパイプ)の接続部からの水漏れ → Uパッキン
3, 吐水口からの水漏れ → コマパッキン
・水栓柱・散水栓の蛇口本体の破損
冬場の凍結や地震などの自然災害で壊れてしまうことがあります。
・排水パイプに問題がある
地面の中の排水パイプが、経年劣化や自然災害で破損することで起こります。
こういった要因で水栓柱・散水栓から水漏れがが発生することが多いようです。
水栓柱や散水栓は冬場になると使用頻度が下がるため、さらに異常に気づくことが難しくなります。気温によっては凍結の恐れもあるので、意識的に水栓柱・散水栓の状態を確認することをおすすめします。
また、早めの対策を行うことで大きなトラブルを回避することができます。
散水栓・水栓柱から水が出ない
いざ使おうと蛇口を捻ったのに、水が出ないというトラブルも少なくありません。一見、問題がないのに水が出ないと慌ててしまうかと思います。
しかし、水が出ない原因のなかには、すぐ解決できるものもあります。
【水が出ない時の症状】
蛇口を捻っても水が出ない
ハンドルが動かない・空回ってしまい水が出せない
【水がでない原因】
・水道管に問題がある
サビや破損によって水が出なくなる可能性があります。
・蛇口の内部部品の劣化や破損
1, コマパッキンが固着して動かない
蛇口の中にあるコマパッキンが回転することで、フタの役目を果たし水を流したり留めたりています。
このコマパッキンが蛇口に固着して動かなくなり、水が出ないことがあります。
2, スピンドルの劣化や破損
スピンドルはハンドルの調節を行う部品です。スピンドルの不具合でハンドルが空回りし、水が出せないことがあります。
・蛇口や配管のつまり
サビやゴミなどでつまりが生じて、水が出ない可能性があります。
・水道管の凍結
冬場の場合、関東圏でも起こりうることがあります。
・水抜栓が空いていない
水抜栓とは、立ち上がり管や蛇口から水抜きを行うための器具です。
冬場の凍結防止のために使用します。これが閉まったままだと、水が出てきません。
ご家庭によっては井戸ポンプを利用していることもあると思います。
水が出ない要因のひとつとして、井戸ポンプに問題が起こっている可能性も考えられます。
【水がでない時の対処法】
・問題の箇所を確認する
1, 蛇口の部品の状態
2, 水抜栓が開いているか確認する
閉まっている場合は、開ける必要があります。水抜栓が動かない時は、水抜栓のパッキンなどの部品に問題があります。
3, 冬場の場合、凍結していないか
4, 蛇口などがサビていないか
・必要に応じて部品の交換
・蛇口の掃除
・凍結している場合は、適切な対処が必要です。
水栓柱・散水栓の破損
飛んできたボールが当たってしまうなどのちょっとした事故や、自然災害や経年劣化により、水栓柱・散水栓が破損や故障してしまうトラブルです。
【破損の状態】
水栓柱が傾いてしまった、倒れてしまった
水栓柱にヒビが入っている
蛇口が取れてしまった、蛇口の位置が曲がってしまった
散水栓のふたが壊れてしまった
【破損の原因】
・外的要因による破損
1, 散水栓のふたに車を乗りあげてしまった
散水栓のふたはポリプロピレン樹脂などでできていたりするので、経年劣化で耐久が弱くなっていることがあります。
2, ボールをぶつけた
3, 力任せに蛇口のハンドルを捻った
とくに散水栓は、給水管とつながっている以外固定されていないため蛇口が傾きやすいです。
・地震などの自然災害
・経年劣化
環境や素材によって、耐用年数は10~30年以上です。
しかし、蛇口や水道管自体の耐用年数は10年前後のため、蛇口の部品が破損している可能性があります。
【破損の対処法】
壊れてしまった部品やふたを交換する
パテやシールテープなどで補強する
破損の内容が軽度であれば、応急処置をしてしばらくは使用することができるでしょう。
しかし、そのまま破損した箇所を放置してしまうと、大きな損害になる可能性があるため注意が必要です。