ドラム式洗濯機の排水詰まり

排水詰まり

縦型の全自動式洗濯機と違い、より少ない水量で洗濯にかかる費用を節約できるドラム式洗濯機には、「排水口がつまりやすい」という弱点があります。排水口がつまると洗濯そのものができなくなってしまうため、日常的にできる排水口のつまり対策を知っておきましょう。

ドラム式洗濯機は排気フィルターにほこりが溜まりやすい

ドラム式洗濯には、乾燥機能が標準搭載されています。ただ、洗濯物には糸くずやほこり等がたくさん付着しており、洗濯しただけですべての汚れが落ちるわけではありません。ドラム式洗濯のように、洗濯が終わってからそのまま熱風をぐるぐると循環させて乾燥させると、乾燥用の排気フィルターにほこりが溜まってしまうのです。一定以上ほこりが溜まると、乾燥ができなくなってしまいます。

・水量が少ないため短期間で排水フィルターにも汚れが溜まる
ドラム式洗濯の強みであり弱点は、洗濯に使う水量が少ないこと。エコなのも事実ですが、水の量に対して洗濯によって出る汚れの割合が高くなりますし、排水時の水圧も弱いです。全自動式洗濯機なら水圧で流せるしてしまえる汚れが流されずに残ってしまうため、排水フィルターにも短期間で汚れが溜まってしまいます。

・サイズが大きく排水口の掃除がしづらい
ドラム式洗濯機は、全自動式洗濯機に比べて横幅が大きいです。サイズが大きいため、多くの場合排水口がすべて洗濯機の下に隠れてしまったり、排水口が見えたとしても十分な作業スペースが取れなかったりします。洗濯機の排水口つまり対策には定期的な清掃が不可欠ですが、ドラム式洗濯機の場合掃除をするたびに数十キロある洗濯機の本体を動かすことになるため、掃除が大変です。

ドラム式洗濯機の排水口つまりに効果的な6つの対策

ドラム式洗濯機の排水口つまり対策をご紹介。

・こまめに排水フィルターを掃除する
ドラム式洗濯機は、構造上排水フィルターがつまりやすくなってしまいます。できれば毎月、日付を決めてこまめに排水フィルターの掃除を行いましょう。排水口と違って、排水フィルターは簡単にアクセスできるため、掃除にそれほど時間もかかりません。

・定期的に排水口を掃除する
洗濯機の下にある排水口の掃除もおすすめです。排水フィルターがあっても、多少のほこりや洗剤のぬめり、垢などは排水口へ流れ混んでしまうため、こちらも定期的にきれいにしましょう。ただ、ドラム式洗濯機の場合は一人で動かすのが大変なので、できれば家族に協力してもらうか、プロの業者に清掃を依頼することをおすすめします。

・年に1度は洗濯槽をきれいにする

ドラム式洗濯機は、洗濯槽の周囲に空間があるため、ほこりや汚れが溜まりやすいです。洗濯槽周りの汚れを放置していると、洗濯するたびに排水口へ衣服とは別の場所から汚れが流れこんでしまうので、より排水口がつまりやすくなってしまいます。

ただ、ドラム式洗濯機は洗濯槽の入り口が横を向いており、全自動式洗濯機と違って上部まで水を溜められません。漬け置き洗いができないのです。こまめに掃除をするか、年に1度は掃除業者を呼んで中をきれいにしてもらいましょう。

・2年から3年周期で排水ホースを交換する

排水ホースの汚れも、排水口つまりの原因です。排水ホースは5年ほどで劣化してきますし、毎日使っていれば2年から3年で汚れが溜まってくるため、思い切って交換してしまうという手もあります。機種によってはクリップだけで固定されているものもあるため、意外と簡単に交換できます。

・洗濯をする際風呂の残り湯を使わない

風呂の残り湯を使うと経済的に洗濯できますが、排水口つまりの対策をしたいなら毎回水道水で洗いましょう。風呂の残り湯に含まれる垢や皮膚が、排水口をつまらせる原因になるからです。

・排水フィルターにゴミ取り用のフィルターを貼る
排水フィルターに、市販のゴミ取り用フィルター等を使用すれば、排水フィルターの掃除が楽になります。

排水口がつまって水漏れしている場合は業者へ相談

すでに排水口がつまって水漏れしている場合は、素直に業者を呼びましょう。無理に洗濯をしたり、自分で対処しようとしたりすると、洗濯機が故障する可能性もあります。

・数年間掃除をしていない場合も業者への依頼を検討しておく
数年間掃除をしていない場合や自分であまり掃除をしたくない場合も、業者の利用がおすすめです。こびりついた汚れを落とすのは大変なので、効率を考えてプロの業者に掃除してもらいましょう。

ドラム式洗濯機を使うなら定期的に業者へ排水口の掃除を依頼しよう

ドラム式洗濯機は、構造が複雑でメンテナンスすべき場所も多いです。洗濯槽など自分では簡単に掃除できない部分もあるため、できる範囲でこまめに掃除をしつつ、定期的に業者を呼んで清掃してもらうことをおすすめします。もし排水口がつまったら、無理をせず専門業者に相談しましょう。

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