水には、上水~中水~下水の3つの種類があります
いつでも使える上水道
生活用水を再利用するのが中水道
汚水をきれいにして川に戻す下水道
- 上水について
上水道とは、水道水などの飲用に適した水を供給する水道と、水道管やポンプなど供給のために必要な設備全般のことです。
上水道には水源が必要で、自然の川や湖沼、ダム湖といった地表水、
比較的浅い地下を流れる伏流水、
井戸水のように地下深くから汲み上げる地下水の3種類に大きく分けられます。
近代水道における上水道は、「ろ過した水に圧力を加えて鉄管で供給し、蛇口を開ければいつでも使えるもの」という定義がなされています。 - 中水について
中水道とは、上水道から供給されて生活用水として使った水をそのまま下水道に流さず、再生処理を施したうえで再利用する水と設備をいいます。
再生水・雑用水などとも呼ばれ、飲用には適していないものの、現在では水洗トイレの用水や冷却・冷房用水、消火用水などに、広く使われています。
中水道のメリットは、水資源の循環型社会が促進され、上水道の節水と下水道の負荷低減、さらに都市河川の氾濫(はんらん)防止にも役立つとされています。
また、個別循環では、水不足の際にもトイレの洗浄水の確保が可能なことがあげられています。 - 下水について
下水道とは、水洗式トイレのし尿、生活排水や産業排水など、
人間が生活するうえで生じた汚水を終末処理場に集め、
衛生的な処理を施して「きれいな水」とし、
川や湖などに戻す設備全般をいいます。
雨水のみの排水管を設けてそのまま河川に戻す設備もあり、
こちらも下水道に含まれます。
「おすい」「うすい」と刻まれたマンホールを目にしたことがあると思いますが、
それが汚水管と雨水管を示したものです。