真夏の水道水の温度

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まいにち暑い日が続いています。問い合わせの中に、「冷たい水が出なくなった、見てほしい」というような内容がチラホラあります。実際、故障なのでしょうか?

水道水の水温

 東京都庁付近の最高水温は8月の28.3℃で、最低水温は1月の7.6℃です。水温の変動幅は、年間を通してみると20℃程度の差があります。(東京都水道局HPより)

気温が高くなれば、それにともない水道水の水温も高くなります。
世界各地で地球温暖化の影響で日本の平均気温も大きく上がっているため、40度を超えるような夏の日には水道水の温度もかなり高くなってしまいます。

最近では、水道水から熱いお湯が出てくるといった苦情が、自治体や水道業者に寄せられることも増えてきているようで、水道水の温度上昇がいかに日常生活に支障をきたしているのかが分かります。

温度が変化する理由

水温は気温の影響を強く受けますが、それ以外にも下記のような「給水環境」の影響を受けて変化することがあります。

・地下の温度
・給水タンクの位置・容量
・水道本管~枝管の距離
・枝管の給水経路

集合住宅で屋上の貯水タンクから各部屋に配水するような場合、夏場は太陽の光をまともに浴びるのでタンク内の水温も高くなりがちです。
タンクの容量が大きければ温度も上がりにくいですが、小さければすぐに高温になってしまいます。
水温は水道局から自宅までの給水経路によっても変化します。

日が当たるところばかりを通る経路で給水される場合はぬるい水が届きますし、日陰ばかりを通る経路であれば冷たい水が届くでしょう。
給水距離が長ければ気温の影響を長時間受けることになり、水道水が高温になってしまうこともあります。

また地下水を直接汲み上げて使うような給水環境であれば、一年中低い水温の水道水を使用できます。
このように、水道水の温度は外気温だけでなく環境によっても大きく変化するのです。

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