井戸水と水道の違い

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関東平野は井戸水の豊富な地域です。生活に井戸水を使われているご家庭、家の新築などで井戸水の活用をお考えのご家庭など、現在にあっても井戸水はまだまだ多くの需要があります。
特に最近では、防災意識の高まりと共に飲用水としての重要性が再認識されつつあるなど、井戸水が見直されています。

井戸とは

一般的に「 井戸」といえば、生活に必要な水を供給する場所です。そのような井戸の事を『水井戸』といいます。
井戸の種類は一般的に『 浅井戸 (あさいど)』・『 深井戸 (ふかいど)』と呼ばれるものがあります。名前から想像できるように、地下の浅い所の水を汲み上げているのが『 浅井戸 』、深い所の水を汲み上げているのが『 深井戸 』と思いがちですが、少し違います。

浅井戸とは昔からよく使用されている井戸で、深さ8mほどの井戸の事をさします。地下水には大きく分けて2種類あり、地表に近い部分の地下水で水を通しにくい岩盤の上に存在する地下水の事を『 不圧地下水 』と呼び、この地下水を使用するのが『 浅井戸 』です。固い岩盤の上の地下水を利用するので、雨量や周囲の環境によって水の量や質が変化しやすく、現在では飲料水以外の生活用水や畑の水やりなどで使用されることが多いようです。浅井戸は固い岩盤を掘削しないので、工事費用も安く抑えることが出来て手軽に掘れる為、家庭用ではこの『 浅井戸 』を利用する事が多いようです。

深井戸とは
『 被圧地下水 』と呼ばれる固い岩盤と、更にその下にある岩盤との地層に挟まれている地下水を使用するのが『 深井戸 』です。長い時間をかけて、ろ過されながら溜まっていく為、水質がとても綺麗で水の量も安定しており1年中水温が一定で、夏は冷たく冬は暖かく感じられます。その豊富な水源から安定した水量と綺麗な水質を得る事が出来る反面、場合によっては50m以上の掘削工事が必要となる為、工事費用が高額になりやすい傾向にあります。

井戸水の水質検査

一般のご家庭で利用されている井戸水の水質検査は、法律で義務付けられておりません。したがって各自治体から罰則が課されること等はありません。

法的に規制を受けない井戸水は、自己責任で井戸を管理して、飲用することが基本になります。ご家庭で井戸水を飲用される場合には、健康を害さないためにも、水質に対して高い意識レベルが必要です。

井戸水の衛生管理のポイント4ヵ条

  • 水質検査を受けましょう
    定期的(1年に1回)に水質検査を受けましょう。 水質検査は、最寄りの保健所で受け付けています。
  • 井戸の回りの点検をしましょう
    井戸の回りに、水を汚染するような雑排水の浸透ますや汲み取り式のトイレ等はありませんか。 また、井戸には柵をして、必ず鍵をかけ、いたずらをされないようにしましょう。
  • 水は消毒してから飲みましょう
    きれいに見える井戸水も、食中毒や感染症を起こす目にみえない 病原菌が含まれていることもあり、注意が必要です。 飲用するときには消毒設備を付け、消毒の効果を確認しましょう。
  • おかしいと思ったら、すぐに保健所へ
    水に異常があった時には、水を飲むのをやめて、すぐに保健所へ 相談してください。

水道水との違い

ほとんどの市町村などの水道事業では、申込をすれば給水が受けられるようになっています。 水道事業者は、定期的に水質検査を実施して安全を確認し、それぞれの家庭まで責任を持って、水質基準に適合 した水を送っています。

井戸水を使用している方は正しい管理が必要になります。

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