「キッチンの水が流れない」
「洗面所の排水が遅い」
「お風呂の排水口から水が逆流してくる」
そんな排水管のつまりでお困りではありませんか?
排水管のつまりといっても、原因はさまざまです。
髪の毛や石けんカス、油脂、汚れの蓄積など、長年の使用によって排水管の内側に汚れが付着し、それが少しずつ大きくなって水の通り道を狭くしていることもあります。
こうした頑固な排水管のつまりを解消するため、水道業者では症状や配管の状況に応じてさまざまな専用工具を使います。
今回は、弊社でも使用している排水管清掃機器のひとつ、
「カンツール 電動フレキシロッダーCRE」
について、水道業者の目線からご紹介します。
電動フレキシロッダーCREってどんな機械?
電動フレキシロッダーCREは、排水管の中にワイヤーを入れ、モーターの力でワイヤーを回転させながら、管内のつまりや汚れを除去するための清掃機器です。
カンツール公式では「プロ志向の高速回転清掃器」と紹介されています。
回転速度は0~300rpmの範囲で調整でき、正回転・逆回転の切り替えも可能。
さらにフットスイッチで電源のON・OFFを操作できるため、作業中に両手を使いやすいのも特徴です。
本体重量は14.5kg。
電源はAC100Vで、家庭でも使用される電源で動かすことができます。
対応するワイヤーはφ6mm、φ8mm、φ10mmがあり、使用するワイヤーによって対応する排水管の太さや清掃距離が変わります。
※仕様は製品の構成やワイヤーによって異なります。
そもそも「トーラー」って何?
水道業者が「トーラー」と呼んでいるものは、排水管のつまりをワイヤーで除去するための清掃機器です。
家庭で排水口が詰まったときに使うラバーカップや、ホームセンターで販売されている簡易的なワイヤークリーナーを、もっと本格的な業務用機器にしたもの、と考えるとイメージしやすいかもしれません。
ただし、単純に「強力なワイヤーを入れれば何でも抜ける」というものではありません。
ここが水道業者の経験が重要になるところです。
つまりの原因によって「先端工具」を使い分ける
排水管の中にワイヤーを入れるだけでは、十分な清掃ができない場合があります。
そこで使用するのが、ワイヤーの先端に取り付けるさまざまなヘッドです。
例えば、
- ドロップヘッド
- グリスカッター
- ブレードカッター
- ワイヤーブラシ
などがあります。
油脂が固まっているのか、汚れが付着しているのか、異物が引っ掛かっているのか。
原因によって適した先端工具を選択します。
つまり、
「機械がすごいから、どんなつまりでも抜ける」
ということではありません。
現場を確認して、
「何が原因で詰まっているのか」
を考え、それに合った工具を選ぶことが重要なのです。
キッチンの排水つまりでは「油」が大敵
家庭の排水つまりで特に注意したいのが、キッチンの油汚れです。
食器や調理器具を洗ったときに流れた油は、排水管の中で冷えて固まり、少しずつ管の内側に付着することがあります。
そこに食材のカスや洗剤、その他の汚れなどが付着すると、排水管の中が徐々に狭くなっていきます。
最初は、
「なんとなく流れが悪い」
程度だったものが、ある日突然、
「まったく流れない!」
という状態になることもあります。
こうした油脂によるつまりでは、ワイヤーの先端に適切なカッターを取り付け、固まった汚れを削りながら通管することがあります。
「一度流れたからOK」とは限らない
排水つまりの修理で、意外と重要なのがここです。
つまりが抜けて、水が流れるようになった。
これで一安心……と思いますよね。
もちろん、流れるようになったことは大きな改善です。
しかし、排水管の内側に汚れが残っていると、再びつまりが発生する可能性があります。
特に油脂などが大量に付着している場合は、単純に「穴を開けて水が流れるようにする」だけでは、十分な清掃にならないことがあります。
そのため、作業後に通水を確認したり、必要に応じて追加の清掃を行ったりすることがあります。
現場によっては、高圧洗浄や管内カメラによる調査など、別の方法が適している場合もあります。
高圧洗浄とトーラー、何が違うの?
「排水管のつまりなら、高圧洗浄をすればいいんじゃない?」
と思われる方もいるかもしれません。
実は、どちらが優れているという話ではありません。
配管の状況やつまりの原因によって、適した方法が変わります。
トーラーは、ワイヤーの先端に取り付けたヘッドを使って、つまりを突き崩したり、汚れを削ったりしながら通管するのが得意です。
一方、高圧洗浄は、高い水圧を利用して配管内の汚れを洗い流す方法です。
つまり、
「トーラーで対応するのか」
「高圧洗浄が適しているのか」
「管内カメラで内部を確認したほうがいいのか」
などを、現場の状況に応じて判断する必要があります。
水道業者は「道具を持っている」だけでは仕事になりません
水道修理の仕事をしていると、
「プロ用の機械なら簡単に直せるんでしょ?」
と思われることがあります。
確かに、専用工具があることで対応できるトラブルは増えます。
しかし、重要なのは道具そのものだけではありません。
どこからワイヤーを入れるのか。
どの太さのワイヤーを使うのか。
どのヘッドを選ぶのか。
どこまで入れるのか。
どの程度清掃するのか。
そして、無理に作業して配管や設備を傷めないか。
こうした判断には、現場での経験が必要になります。
同じ「排水つまり」でも、一軒一軒配管の状況は違います。
だからこそ、水道業者にとって工具は「何でも解決してくれる魔法の道具」ではなく、
経験と技術を生かすための大切な相棒
なのです。
株式会社家善でも、状況に応じて専用機器を使用しています
株式会社家善では、一般住宅の水回りから、店舗などの排水トラブルまで、さまざまな水道トラブルに対応しています。
排水つまりの場合も、
「とりあえずワイヤーを入れる」
というのではなく、まず症状や排水設備の状況を確認します。
そのうえで、必要に応じて電動トーラーなどの専用機器を使用し、つまりの原因や配管の状況に合わせた作業を行います。
もちろん、トーラーでの作業が適さないケースもあります。
高圧洗浄のほうが適している場合や、管内カメラなどによる調査が必要な場合もあります。
だからこそ、現場を見て判断することを大切にしています。
「最近、排水の流れが悪い」はつまりのサインかもしれません
排水つまりは、突然起こったように感じることがあります。
しかし実際には、その前から
「以前より流れが遅い」
「ゴボゴボ音がする」
「排水口から嫌な臭いがする」
「一度流れが悪くなって、しばらくすると戻る」
といった前兆が出ていることがあります。
こうした症状を放置していると、ある日突然、完全につまってしまうことがあります。
「まだ流れているから大丈夫」
と思わず、いつもと違うと感じたら早めに点検することをおすすめします。
水道屋の仕事は「つまりを抜く」だけではありません
水道業者の仕事というと、蛇口の水漏れやトイレのつまりを直すイメージが強いかもしれません。
でも、実際の現場では、
「なぜ詰まったのか」
「どうすれば再発しにくいのか」
まで考えることが大切です。
カンツールの電動フレキシロッダーCREのような専用機器は、そのための大切な道具のひとつです。
水が流れない。
排水が遅い。
何度も詰まる。
そんなときは、無理に市販の薬剤などで対応を繰り返すのではなく、一度専門業者に配管の状態を確認してもらうのもひとつの方法です。
排水管は、普段は見えない場所にあります。
だからこそ、見えないところまできちんと確認する。
それが私たち水道業者の仕事だと考えています。
排水の流れが悪い、何度も詰まる、水が逆流するなど、水回りで気になる症状がありましたら、ちいき水道まで、お気軽にご相談ください。


