冬になると、ニュースなどで必ず耳にする「ヒートショック」。
実は、私たち水道修理業者も冬場の修理に伺う中で頻繁に話題に出る、とても重要な健康リスクです。
お風呂や脱衣所、トイレといった 水回りは特に温度差が大きくなる場所 のため、ヒートショックの危険性が高くなります。
今回は、ヒートショックの基本知識と、今日からできる予防法をご紹介します。
■ ヒートショックとは?
『ヒートショック』とは、
急激な温度変化によって血圧が上下し、身体に負担がかかる現象 のこと。
特に冬の「暖かい部屋 → 寒い脱衣所 → 熱い浴槽」という温度差が大きく、
めまい、立ちくらみ、失神を招き、重度の場合は心筋梗塞・脳卒中に至ることもあります。
消費者庁によると、浴槽での死亡者数は 令和元年に4,900人 と、過去10年で1.5倍に増加しているとのこと。
「冬のお風呂は危険」と言われるのはこのためです。
■ お風呂で起こりやすい理由
ヒートショック=お風呂 と思われがちですが、
実は 寒暖差がある場所ならどこでも起きます。
ただし、以下の理由でお風呂が最も危険。
・脱衣所・浴室は家の北側にあり冷えやすい
・暖房がないことが多い
・「暖かい部屋 → 寒い脱衣所 → 熱い湯船」と温度差が極端
・トイレも同様に冷え込みやすい
水回りはどうしても家の中で最も冷えやすいため、注意が必要です。
■ ヒートショックになりやすい人
特に以下に当てはまる方は対策をしっかり行いましょう。
65歳以上の高齢者
高血圧・糖尿病・動脈硬化などの持病がある
肥満、不整脈、睡眠時無呼吸症候群
浴室・脱衣所に暖房がない
一番風呂が好き・熱い風呂が好き
食後や飲酒後に入浴する
帰宅後すぐ、身体が冷えたまま入る
30分以上湯船につかる
「若いから平気」と油断せず、誰でもリスクがあることを知っておくことが大切です。
■ ヒートショックを防ぐための“すぐできる”対策
① 脱衣所・浴室をあらかじめ暖める
これは最も重要です。
具体的には…
・脱衣所にセラミックヒーターを置いて暖める
・浴室暖房乾燥機があれば入浴前にON
・浴槽にお湯をはり、ふたを開けて浴室内を温める
・入浴中は換気扇を切る(熱が逃げにくい)
水道屋として現場に行くと、
「浴室は暖房がなくて冷え切っている家」が本当に多いです。
② かけ湯で体を慣らす
いきなり浴槽に入らず、
心臓に遠い「足→手→お腹→肩」の順にかけ湯をしましょう。
③ お湯の温度は“40℃前後”、つかるのは10分以内
熱すぎるお湯は、体温の急激な変化を起こし危険です。
10分ほどでも十分温まります。
長く入りたい人は、入浴剤を使うのもおすすめ。
④ 湯船から出るときはゆっくり
急に立ち上がると血圧が急低下し失神の恐れがあります。
⑤ 入浴前後に水分補給
「入る前と後にコップ一杯の水」が理想。
冬は脱水症状に気づきにくく、血流も悪くなるため非常に大切です。
⑥ 食事・飲酒後すぐの入浴は避ける
食後は血圧が低下し、飲酒は反応が鈍くなります。
どちらもヒートショックリスクが上がります。
◎おすすめ入浴時間 → 16〜19時
⑦ 家族への声かけ
同居家族がいる場合は「これから入るよ」と一声かけましょう。
一人暮らしならスマホを脱衣所に置いたり、入浴前に家族へ連絡するのも有効です。
■ もしヒートショックが起きたら?
◎ 軽度
・めまい
・立ちくらみ
→ しゃがむ・横になる
→ 落ち着くまで無理に動かない
◎ 重度
・胸の痛み
・激しい頭痛
・吐き気
・意識障害
→ すぐに助けを呼ぶ
→ 声が出せなければ大きな音を出す
→ 給湯器のリモコンにある「呼び出し」機能も有効
■ まとめ
冬の水回りは、
・配管の凍結
・浴室の寒さ
・脱衣所の冷え
この3つが重なるとトラブルや事故につながりやすくなります。
水道設備の点検や、浴室暖房の設置、脱衣所の簡易暖房など、
できる対策はいくらでもあります。
「脱衣所が寒くて困っている」
「浴室暖房をつけたいけど相談したい」
「風呂場の換気扇が弱くなってきた」
そんな方は、お気軽にご相談ください。
地域の皆さまの“安全な冬の入浴”をサポートいたします!


